日々のこと

2017年を振り返って~潮風と吹奏楽と文庫本~

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2017年、無事仕事納めできそうです

ここ数日で立て続けに長編を書き上げたり、来年予定している連載の原稿を担当宛てに送ったりしまして、何とか年内〆切の原稿を片付けました。
まだちょこちょこと取材などが残っているのですが、無事2017年の仕事納めができそうです。

せっかくなので、2017年を振り返っておこうと思います。

ちょうど1年前、2016年の12月末にそれまで勤めていた広告制作会社を退社し、作家兼フリーライターとして2017年は仕事をしてきました。兼業作家ではありますが、この1年はじっくり小説が書けて充実した毎日でした。

今年送り出した作品は、以下のようになっています。

  • 「肩車の権利」(実業之日本社/『月刊ジェイ・ノベル』2017年3月号)
  • アンソロジー『マウンドの神様』(実業之日本社文庫)「肩車の権利」
  • 屋上のウインドノーツ』(文春文庫)
  • 潮風エスケープ』(中央公論新社)
  • アンソロジー『きみは嘘つき』(ハルキ文庫)「ランドクルーザー田園を行く」
  • 「こっちを向いて。」(文藝春秋/『オール讀物』2017年10月号)
  • 「人生バラ色大作戦」(講談社/『小説現代』2017年12月号)
  • ウズタマ』(小学館)
  • ヒトリコ』(小学館文庫)

デビュー作の文庫化と韓国語版の刊行

『屋上のウインドノーツ』額賀澪/文春文庫

デビュー作『屋上のウインドノーツ』『ヒトリコ』が文庫になったことが、個人的にとても感慨深い出来事でした。
デビュー時に石田衣良さんから「文庫が出るまで踏ん張って書き続けて」というお言葉をいただき、まず文庫が出るまでとがむしゃらに書いてきたのですが、文庫化まで随分長い時間がかかったなという気がします。
ただ、新人の本は文庫になってこそ多くの人に手に取ってもらえるものだと思うので、『屋上のウインドノーツ』『ヒトリコ』にはまだまだ頑張ってもらいたいですね!

また、『屋上のウインドノーツ』『タスキメシ』の韓国語版が8月に刊行されました。海外の方に自著を読んでいただけたおかげか、このブログにもちょいちょい海外の方が見に来てくださっているようで、とても嬉しいです。英語も中国語も韓国語もできなくてごめんなさい!

『潮風エスケープ』が書けたこと

『潮風エスケープ』(中央公論新社)

文庫化以外に、今年はデビュー版元の文藝春秋、小学館以外の版元とがっつり仕事をする機会が多かったです。
特に『潮風エスケープ』(中央公論新社)は初めて地元でない土地を舞台に書いた物語で、作品を通して私もいろいろと勉強になることが多かったです。2年半作家をやってきて、一番お気に入りの作品になりました。
これもデビュー早々に声を掛けてくれた中央公論新社の皆様と、担当になってくれたK森氏のおかげでございます。次の作品に向けて彼とはもう動き始めておりますので、楽しみにしていただけると嬉しいです。

吹奏楽の年でした

そして、何より今年は人生で一番吹奏楽に触れ、吹奏楽のことを考えて過ごした1年でした。すべては来年刊行の吹奏楽小説のためだったのですが、作家として、そして『吹奏楽の星』の取材スタッフとしてさまざまな土地へ出向き、吹奏楽を愛する大勢の人と出会えたことで、改めて作家というのは楽しい仕事だなと思いました。

だが、単行本を2冊しか出してない

実をいうと、2017年を振り返って見て一番に思うことは「た、単行本が2冊しか出てないっ!」です。
おかしい。1月頃は4冊出す気満々だったのですが、なかなか上手くいかないものです。毎月のように原稿に追われていた記憶しかないのに、結局2冊しか単行本が出ていないだなんて。

というわけで、2018年は今年溜め込んだ分を放出するつもりで頑張ろうと思います。
小説やフリーライターとしての仕事以外にも、2018年は新しい仕事をいろいろと始めるつもりです。今までお目にかかれなかった場所に額賀が現れると思いますので、見かけた皆様、その際はよろしくお願い致します。

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『潮風エスケープ』

高校生の深冬は、思いを寄せる優弥とともに、彼の故郷・潮見島へ向かう。島の伝統「潮祭」が開かれる夏のことだった。
そこで出会ったのは祭の神女となる少女・柑奈。伝統に縛られる彼女の生き方に、深冬は疑問を覚える。
さらに、優弥の思い人であった渚が島に現れ……。

それぞれの思いが交錯する時、十二年に一度の祭が幕を開ける――。

神様に一番近い島で起こる、ひと夏の恋と友情と願いの物語。

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