読書感想文を楽しく…はないかもしれないけど、苦しまずに書く方法!②

読書感想文を楽しく…はないかもしれないけど、苦しまずに書く方法!①  からの続きです。

「読書感想文が書けない!」と言う私の弟のために作った「読書感想文を書くための本の読み方」をブログ用にまとめたものです。小説家として、読書感想文が嫌い→読書が嫌いになってしまう人が少しでも減るといいなあと願っています。

「どうやって文章を書けばいいかわからん!」というときは…

面倒臭いけど、下書きを!

まずは下書きをしてみよう。そのあとで本番の読書感想文を書こう!
下書きは文字を間違えたり、文章の順番をあとで入れ替えたりしてもOK。とりあえず、メモを元に文章をいろいろ書いていきましょう。

下書きの文章の順番を、わかりやすく整理していこう

「どう整理すればいいかわからない」というときは、 ↓をベースに考えてみよう。

①この本との出会い&読もうと思ったきっかけ

「最初はこの本に興味はなかった~」という正直な気持ちを書いてもOK。
大事なのは「本を読んで自分が何を思ったか」だから!

 

②本の流れに沿って、下書きの文章を並べてみよう

物語の流れに沿って文章を並べていくことで、本を読みながら自分が何を感じて、自分の考え方がどう変わっていったのか(もしくは変わらなかったのか)が見えてくる可能性が高いです。

もちろん、必ずしも小説の流れに沿う必要はありません。「こんな風に書きたい」という自分の想いがあるなら、ぜひそれを優先してください。

本の内容をすべて書く必要はないです!自分が作ったメモを信じて書きましょう!

 

③「この本を読んだ自分が一番言いたいことは何だろう?」

ここで注意しなければいけないのは、「作者が一番言いたいこと」ではないということです。

何度もしつこく書いてしまいますが、読書感想文は「作者のこと」を考える作文ではなく、自分のことを考える作文なのです。

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「どんな風に読書感想文を書いたらわからない!」という人は、この①~②~③を基本の形としてチャレンジしてみてください。
楽ではないけれど、今までの読書感想文よりは苦しくないはずです。

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あとは原稿用紙に書けばいい!

  • 段落の書き始めは1マス空ける。
  • 「、」や「。」などの句読点は、1マスに1つずつ書きます。ただし、行の最後にくるときは、最後の文字と一緒に同じマスに書きます。
  • 「ゃ」「ゅ」「ょ」「っ」などの小さい文字も、1マスに1文字ずつ書きます。

…など、原稿用紙の使い方に注意しながら書くと、読みやすい文章になります。

 

書いたら「音読」してみよう!

「読みやすい文章」を書くための第一歩は「音読(文章を声に出して読むこと)」だと私は思っています。

音読して読みにくかった部分は、実は普通に読んでいても読みにくい場所だったりします。音読しやすいように直すことで、自然と読みやすい文章を書くことができるはずです。

 

最後に

私はこれまで、「読書感想文が嫌いだから、読書も嫌いになった」という人をたくさん見てきました。

読書感想文とは、実は難しいものです。本を読んで自分が感じたことを分析し、他人に伝わるように文章にするというのは、とても高度な作業です。

ぶっちゃけ、難しくて当たり前だと思います。大人だって簡単にできることではありません。私は小説家なんて仕事をしていますが、本を読んで「面白かったです!」以外の感想を書かなければならないときは、結構頭を悩ませます。

このブログに書いたことがどれほど役に立つかわかりませんが、「読書感想文が嫌いだから、読書も嫌いになった」という人が少しでも減るといいなあと願っています。