小説&作文の審査をしてきました

10月、11月とブログをあまり書かないでしまいました。

韓国へ出張したり、全日本吹奏楽コンクールの取材だったり、普門館の一般開放があったり、それに連載の最終回や新連載の立ち上げ、書き下ろしの〆切が2つ重なってしまったりと、「ちょっとスケジュール管理を間違ったな」「調子のっていろいろ引き受けすぎたな」と毎日顔が引き攣っていました。

さて、11月23日に、2つのイベントに参加してきました。

東京都高等学校文化祭 「文芸部のつどい」

文芸部で活動する東京都の高校生が集まるイベントです。
小説、俳句、詩などの作品を持ち寄って作品集を作ったり勉強会をしたりと、高校時代文芸部だった人間にとっては実に楽しそうな内容です。
昨年よりこちらで小説部門の作品審査を担当しており、イベント当日には「小説の書き方」的な講演もさせていただいてます。

予備審査を通過した作品を自宅でうんうん唸りながら最優秀賞、優秀賞、佳作を選ぶのですが、毎年必ずいい作品を読めるので、審査していてとても楽しいのです。

今年の最優秀作品は、お祖母ちゃんの作るカボチャの煮物の味を再現しようとする少年が、その過程で味に秘められたお祖母ちゃんの想いや思い出を見つけていくという内容でした。
構成が凄く上手かったうえに、さらさらと書いているのに印象的なフレーズが次々と繰り出されるのが本当に見事でした。本来、日常生活では言葉にならないはずの感触や温度や圧を非常にわかりやすい言葉で表現しているのがこれまた凄い。

顧問の先生曰く、作者はとても本を読む人らしく、普段どんな本を読んで文章を吸収しているのかが作品から伝わってくるのが印象的でした。

「私のしごと」作文コンクール

こちらも昨年から審査員をさせていただいているコンクールです。

全国の高校生や高等専修学校生が、自分の目指す「職業」や「仕事」について書いてくれた作文が集まります。
10代が書いたとは思えない内容・文章の作文が毎年読めて、審査をしていてとても面白いです。

懇親会で入賞者とお話しできる時間があるのですが、今の高校生が何が好きで、どんな風に学校生活を送っているのかがわかってこれまた楽しい。審査員をしながら私ももの凄く勉強になります。

「わたしの仕事」作文コンクール