突然ですが、ブログを始めました。

はじめまして、額賀澪(ぬかが・みお)と申します。物書きをしています。
2015年に松本清張賞と小学館文庫小説賞を受賞して、作家デビューをしました。作家としては2歳半くらいです。
デビューからこれまで書いた小説については別ページにまとめてありますので、そちらをどうぞご覧ください。

公式サイトとブログを作った理由

突然ですが、ブログを始めました。数ヶ月前にTumblrで公式サイトを作ったのですが、こちらに移行します。
何故いきなりこんなことをしたかというと決して気まぐれというわけではなく、実は2017年3月に刊行予定の本が関係しています。

『拝啓、本が売れません(仮)』

これが、その本のタイトルです。
(仮)がついていますが、恐らくこのタイトルのまま突き進むと思います。
版元はKKベストセラーズです。
額賀の祖母も愛読していた細木数子さんの『六星占術』シリーズや、「street Jack」や「一個人」、新書もたくさん出している版元です。毎月文芸作品をたくさん刊行している出版社、というイメージはないと思います。
担当編集のワタナベ氏が直々に「小説家とは縁遠い会社」と言っているだけあって、私も正直、一緒に本を作ることになるとは思っていませんでした。

本が売れない時代を生きる、糞ゆとり作家

『拝啓、本が売れません(仮)』の主人公は、小説家をしています。
平成生まれ、ごりごりのゆとり世代。糞ゆとり作家です。
小説家を夢見てずっと小説を書いてきて、二年半前にやっとデビューしました。
しかし、夢の世界に飛び込んでみたらびっくり、本がちっとも売れません。
覚悟はしていたけれど、それ以上に売れません。この業界はやばいと、毎日のように感じるようになります。

「本なんて頑張って書いたってちっとも読んでもらえないんだ、バカヤロー!」

本が売れないという現状に対してバカヤローと叫んでも当然何も起こらず、自分の本を売るためにあの手この手で、とりあえずいろいろ頑張ってみました。
しかしなかなか成果は出ず、月日ばかりがたっていきます。主人公は確実に年を取っていき、老後の不安ばかりが募ります。
徐々に徐々に「本は売れない」ことを前提に本を作ることが嫌になっていきました。
そんなとき、全く同じことを考えている編集者と出会います。

「『本が売れない』って慰め合いながら本を作るの、もう飽きちゃいました」

2人は「本を売る方法」を探し求めて、本を作ることにしました。

 


この公式サイトとブログは、『拝啓、本が売れません(仮)』の企画の一つです。
なぜこのようなものを作ることになったのかも、本を読んでいただければわかるようになっています。
本が発売されてからも、額賀澪の公式サイトとして運営を続けていく予定です。
恐らくこのブログの更新がメインになって行くと思いますが、『拝啓、本が売れません(仮)』がどのような本なのか紹介すると共に、本文には書ききれなかったことも積極的に書いていこうと思います。

せっかくなので、公式ブログとして『拝啓、本が売れません(仮)』とは関係のない記事もいろいろ書いていくつもりです。文字数制限のあるTwitterでは、なかなか語れないこともあるので。

それでは、よろしくお願い致します。

4件のコメント

  1. こんにちは!
    作品を読ませていただいている大学生です。
    今回読んだ感想等をどうしても自分の言葉でお伝えしたかったのですが、ファンレターの送り先等教えて頂けないでしょうか??
    不躾な要望だとは思いますが、ぜひともよろしくお願いします。

    1. コメントありがとうございます。拙著、読んでいただけて嬉しいです。今後ともよろしくお願い致します。
      ファンレターにつきましては、それぞれの本の奥付に書かれている出版社の住所へお送りいただければ、出版社→作者へと届きます。お手数ですが、ご確認いただけますと嬉しいです。

  2. はじめまして。茨城県日立市に住んでいる額賀さんのファンの一人です。
    最初は同じ県の出身の作家さんといとこに興味を持ち作品を読み始めました。
    読み始めたら「面白い!」
    はまりました!
    そして、どつぼにはまったのは
    「拝啓、本が売れません」です。
    これからも沢山作品を発表して下さい。
    読み続けます!!

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